仕事を知る

融資業務 青木 裕吾

進学した東京の大学には地方出身者が多く、友人たちとよく地元の自慢話をしていました。その影響もあったのか、就職を考える頃になると地元の神奈川に戻って仕事をしたいという気持ちが強くなりました。また、金融ゼミで地方の中小企業を支える金融機関の大切さを学んだことも、湘南しんきんへの入庫の動機になったと思います。実際、信用金庫は地元の企業を応援し、地域の活性化を担う役割を担っています。なかでも融資業務はその中核を担う仕事。日々、やりがいと面白さを実感しているところです。

様々な業種のお客様の懐に飛び込み、
経営者の方と直接お話ができる面白さがある。

現在担当しているお客様は、法人様40〜50社と、ほぼ同じ数の個人のお客様です。法人は事業資金や設備投資のための資金融資を、個人のお客様は住宅ローン・リフォームローン、カーローンなどが主な商品になります。これら既存のお客様の債権の管理・回収など、融資後のメンテナンスも担当します。また、お客様の新規開拓も融資担当の大切な仕事です。ただ、まったくゼロからの飛び込み営業は少なく、既に信頼をいただいているお客様からの紹介で訪問することが多いですね。融資担当の仕事の面白さは、どのような業種の方ともお知り合いになれることです。自分が行ってみたい会社、興味のある店に飛び込んで、様々な業界の経営者の方と直接お話しができる。そんな仕事は他にないと思います。

お客様企業の従業員になったつもりで考える。
課題が見えれば、その解決策となる商品を提案できる。

融資は、ただ単に「お金を借りてください」という姿勢では話は進みません。まず、信頼関係を築くことが必要です。そのために、お客様先に伺った瞬間から、その会社の雰囲気、内装や設備、従業員の皆さんの様子など、いろいろなことを体全体で感じるようにしています。そして、社長様が考えていらっしゃることを知るためにどんどん質問していきます。会話中はニコニコしていると思いますが、相手の表情や言葉の一つひとつを注意深く見聞きしながら本音を探るようにしているので、気持ち的にはかなり張りつめています。大切なのは、お客様の業務内容やお人柄に興味を持ち、社長様の右腕になったつもりで考えていくことです。お客様との会話の中から、事業の発展のポイントや問題の解決策として提案できそうなネタを一つでも見つけ出し、次回の訪問につなげるようにしています。

事業資金の融資から決断に迷った時まで、
何でも相談いただける信頼関係を築く。

よくお会いしているお客様から突然「すぐに来てくれないか」と連絡をいただきました。その日は先約があり伺うことが難しかったのですがお客様の話しぶりから余程のことだと思い、すぐに「何かお困りですか」とお聞きしたところ、「保有している不動産の価値を高めるために建物を建築して運用することを考えている。そこで他の金融機関と融資の相談をしているのだけれども、君の意見を聞きたい」ということでした。金融業界は競争の激しい世界です。そのなかで、自分を信頼して他の金融機関との取引のことまで相談を寄せてくださったことが嬉しかったです。こうした信頼関係をたくさんつくっていきたいと思います。

自分の仕事の結果が地図になる。
人々の豊かな生活と地域の活性化に貢献する仕事。

お客様との信頼関係をつくるためには、自分自身がスキルアップしていくことも大事です。どのようなお客様とも対等にお話しができるように、知識の習得は尽きることのない課題だと思っています。ふだんから新聞や雑誌をチェックし、暇があればジャンルを問わず本を読むようにしています。ただ、この仕事をしていると様々な業種の方とお会いできます。経験を重ねるほどに知識と視野が広がり、人脈もできてきます。そうしたお客様の輪を活用して、問題解決のために専門家を紹介したり、同じ目的を持つ人同士をマッチングしたりすることができるようになります。そこから新しい事業が生まれて地域活性化の推進力になることも少なくありません。私たちの融資によって家が建ち、工場や店が誕生して地域が育ちます。街を歩くと、形になった自分の仕事を見ることができます。融資の仕事の面白さは、仕事の結果が地図になって残っていくことです。自分を育ててくれた地元への貢献を実感できるこの仕事を通じて、地域への愛着を更に深めることができることが私の喜びです。

ある1日のスケジュール

8:30 出勤
8:45 朝礼、ミーティング
9:00 店舗オープン、来店客に対応、借入稟議
12:00 昼食
13:00 お客様を訪問
16:30 帰店
17:00 融資ミーティング、日報作成
17:15 終礼

ある1日のスケジュール